ねんど遊びは、子どもの感性を刺激し、創造性を育み、モノを立体的に捉えることができるようになるなど、知育においても重要な役割を果たします。
しかし一方で、『ねんど遊びを子どもにさせたいけれど、万が一なめてしまったりしたらどうしよう』と心配になる保護者の方も多いかと思います。
今回はそのような方向けに、親子で、そして学校の授業の中でも楽しめる
パン生地を使ったねんどの作り方(ホームベーカリーを使用)やレシピをご紹介します。
パン生地ねんどで遊ぼう!&手作りパンを作ろう!
こんな方におすすめ
- 食材でつくったねんどで子どもに遊ばせたい方
- 手作り小麦粉ねんどの作り方を知りたい方
- できればパンとしておいしく味わいたい方
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油ねんど・紙ねんどを幼児に与えるデメリット
デメリット
・万が一なめてしまったり、口に入れてしまったりするのが心配
・人工的なもので作られている
・できた作品を飾る場所を確保しにくい
・紙ねんどはすぐに乾いてしまう
油ねんどや紙ねんどは比較的対象年齢が高く、なめてしまうことを想定して作られていません。
また、ねんどで作った作品を飾るとなると、それなりのスペースが必要となります。個人的には、あのねんどのにおいが少し苦手だったりします。また、紙ねんどは乾きやすいので、短時間で作る必要があります。
パン生地ねんどで遊ぶことのメリット
ポイント
・油ねんどと似たような質感で、いろいろな形状を作ることができる
・食材で作られている
・こねて遊ぶだけでなく、焼いて後で食べられる
・できたパンを家族やおじいちゃん、おばあちゃんにあげてほめてもらえる
パン生地ねんどの一番の魅力は、あとで焼いて食べられるという点です。
自分で作ったパンを食べるとなんだか嬉しいし、一層おいしく感じるものです。
そして、できたパンを家族や友人、近所の方、そしておじいちゃんおばあちゃんにあげることもできます。もちろんもらった方も喜んでくれるし、『ありがとう』と言われてることで、子どもの自己肯定感や自己有用感が高まります。
パン生地ねんどで造形活動や芸術的な感性が育てられるだけでなく、人とのつながりやコミュニケーション機会を増やしたり、誰かの役に立つという経験を重ねることができます。
対象年齢
3歳ぐらい ※何でもかんでも口に入れて飲み込むことがなくなったら
我が家は、1歳後半ぐらいから始めました。その際は大人がしっかりと、子どもが口にねんどを入れないか気を付けてください。
パン生地ねんどの作り方
必要な道具
メモ
●ホームベーカリー
●電子軽量器(デジタルスケール)
●クッキングシート
必要な材料
材料(パン12個分)
- 強力粉 280g
- バター 40g
- オリーブオイル 10g
- 砂糖 25.5g(大さじ2杯)
- 塩 5g
- 卵 1個
- 牛乳もしくは水 130ml
※卵と牛乳を合わせて180gになるようにする
※卵を使わない場合は、牛乳か水で180mlになるようにする - ドライイースト 2.8g-4.0g
※お使いのホームベーカリーのパン生地コースに合わせたドライイーストの量を入れてください。
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1ホームベーカリーに材料を投入する
お使いのホームベーカリーに、材料を入れます。
そして、『パン生地コース』を選択してスタートさせます。
ちなみに我が家では、以下のパナソニックのホームベーカリーを使用しています。
ホームベーカリー SD-MT3 | ホームベーカリー | Panasonic
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2生地を分割して丸めてベンチタイム
生地を取り出し、デジタルスケールで45gずつ測り、生地を丸めて、お皿やオーブンの板の上などに並べます。
並べ終わったら、キッチンペーパーを濡らして硬く絞り、上に被せて15分ほど放置し、生地を休ませます(ベンチタイム)。
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3いざ!こねこねタイム!
15分ほどのベンチタイムが終わったら、子どもたちと一緒にパン生地を自由にこねて遊びましょう!
私はいつもバターロールにしたり、くまさんにしたりしています。
我が子もこのような感じに、パン生地ねんどを丸めたり、伸ばしたり、ちぎったりして思う存分遊んでいます。
大人が見本を見せてあげると真似しようとするので、造形遊びの仕方を覚えていきます。
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4発酵タイム!
思う存分パン生地ねんどで遊んだら、今度は発酵させてパンを膨らませます。
上記の写真のように均等感覚に丸めたパン生地を並べます。
キッチンペーパーを濡らして、生地の表面をなで、表面を濡らしていきます。
お使いの電子レンジの『発酵モード』で35℃で35分から40分ほど発酵します。
パン生地の大きさが発酵前よりも1.5~2倍ほどの大きさになるのが、発酵終了の目安です。
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4パンを焼こう!
電子レンジのオーブン機能で焼いていきます。
180℃で15分から20分ぐらいの時間で焼きます。お使いの電子レンジの機種や、季節によって焼きムラが出るので、余熱なしでもきれいに焼くことができます。
子どもが遊びながら作ったパンもこんな感じでおいしそうに焼きあがりました。
大人が成形したパンはこんな感じに焼きあがりました。
作った後はみんなで食べたり、あげたりしよう!
できあがったら、なるべく早く食べましょう!
出来立てのパンはとてもおいしく、子どもたちも自分で作った喜びとより一層のおいしさを感じることができます。
また、できたパンをおじいちゃんおばあちゃんやお友達にプレゼントすることもお勧めです。
我が家の場合は、なかなか会うことができない祖父母に、パンを冷凍してクール宅急便で送りました。孫が初めて作ったパンに大喜びでした。
『おいしいパンをつくってくれてありがとうね!』とテレビ電話で言ってもらい、子どもたちも自慢げな表情で『また作るね!』と張り切っていました。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか。
お家での親子での遊びの参考になれば幸いです。